子どもの頃、近所でライオンを飼っていた店があったというのはまったく本当の話。そのライオンが近ごろ自分の夢の中に登場する。気になる。母親にインタビューしたり、３０年前のその場所を再訪したりする。もはやかつての面影などまるで残っていない街。 　　夢の中に出てくるライオンは、その背中に女神さまを乗せている。あきらかにそれはヒンドゥー教のドゥルガー女神さまだ。今度はインドの神様ポスターや。インド映画の一シーン、さらにはファミコンゲーム画面を引用して、夢のイメージの出所を語る。 　　最後に少年時代の自分（横井俊太郎）が現れ、今の私に「ライオン、どこいっちゃったの？」としつこく聞く。私は「おとなになった君の夢の中でまた会えるよ」と言う。

若く才能のある美大生と偶然に出会って同棲を始めた画家崩れのサラリーマン。二人はお互いを認め合い、毎日お互いを求め合った。そんな日々の中、美大生のデッサンの授業に超美形のモデルが登場する。その話を聞いたリーマンは、そんないい男なら久し振りに絵を描いてみたくなったから、そのモデルを家にも呼ぼうと言い出す。狭い空間に全裸のモデルと二人の男。そこから淫らな愛欲の日々が始まり、やがて…。濃密な空間で繰り広げられる愛憎劇。

情報系サイトで評判を呼び、若い女性たちの間で人気の霊感占い師・大元有紫(吉田祐健)。そのオフィスは、都心の雑居ビルの一室にあった。その日も、結婚を控えたOLの麻奈(山咲小春)が二人の将来について診断してもらっていた。豊満な麻奈の肉体に目をつけた大元は、助手の石上(成田渡)に命じて彼女を別室へと誘う。そこは、彼らが気に入った獲物に手を出すためのレイプルームだった…! ! 刑務所で知り合った大元と石上は、手っ取り早い金儲けの手段として占い師の看板を掲げて商売を始めたのだ。そうしてポロ儲けと同時に美人客を犯し、その様子をビデオに撮っては口封じをしていた。そんな裏事情も知らず、うら若き女性客は今日も彼を訪れる…。女子大生で占いマニアの美香(瀬戸純)も、そのひとりだった。恋人と別れたばかりの彼女は、今後の運勢診断をして欲しかったのだ。しかし大学で同じ占いサークルに所属する小百合(滝島あずさ)は、美香より先に占ってもらっていたが、その日から何か様子がおかしい事に気づくのだが…

『赤い密室(へや)』のつかもと友希、『新任女教師・背徳の旋律』の南あみ出演のホラー。ラブホテルを舞台に、狂犬病の血を無理矢理飲まされ狂暴化する女の恐怖を描く。

裏サンデーで連載中の「ザッケン！」は、東京都立日比谷高校に実在する部活をモデルに、雑草研究部、通称ザッケンとして活動する2人の女子高生の姿を描いた青春部活ストーリー。